自由詩 漆黒に灯されし蛍の群衆

著書

滝川寛之の自由詩 *   漆黒に灯されし蛍の群衆 舞て線を描き宙に浮かぶ 明日空の陽光は夢のように 只々直線に真っ直ぐと 虹の丘から野鳥の群れ達 鳴きながら居場所を探る 窓を開き音色を確かめると 君へ贈る詩情が … 続きを読む

自由詩 白とアイボリー色

著書

滝川寛之の自由詩 *   白とアイボリー色 デスクに差し込む光 昨日と今日と 独りの詩人が唄う世界 ずだんだくじく雲に 木々の葉先が薄く伸びて 朝靄なる水上の灰 唯々遠く音色もなく 暖かみとは無縁で ため息をこ … 続きを読む

自由詩 朝風と共に舞いうる光と

著書

滝川寛之の自由詩 *   朝風と共に舞いうる光と 金色たるや水平線より 野鳥の住処は森の雫として 刻々と時間が過ぎゆき 嗚呼 それでも私は詩人として 生きた証が朝露の 唯々想いし あなたの愛を感じる 幻影とは漆 … 続きを読む

自由詩 明るく照らしうる陽光にて

著書

滝川寛之の自由詩 *   明るく照らしうる陽光にて 出会いとは必然であり 月夜の刻から始まりを迎え 君という月明かりが差し込む 私の月は欠けることが無くて 私の星とて貴女のことであり 二人の光とは朝の虹に潜む未 … 続きを読む

自由詩 灯された明りの中において

著書

滝川寛之の自由詩 *   灯された明りの中において 只々、僅かなる風が舞う 闇夜から淡い色彩が匂い 金色たるや夢のよう 私は貴女を想い また一つ瞼をとじる 明日の陽光が暖かく抱きしめ 二人は再び一つとなり 結し … 続きを読む

自由詩 青空における透明色と

著書

滝川寛之の自由詩 *   青空における透明色と 角ばった連光とが 唯々温い 初夏の緑色した草々 葉先に雫 その先は渚にて 白浜と駆け上がり 明日の照らしき輝々曲線 砂利道から歩む 岩礁にて踵を返す 踏み込む砂音 … 続きを読む