自由詩 朝の雫と静けさと

著書

滝川寛之の自由詩 *   朝の雫と静けさと 朝霧の向こう側 微かに追い求めてゆく幻影たち 落ち葉の表面にカタツムリがすべる 砂利道の中で音を立てて歩くと 向こうの丘から虹が出た 君は寝ている あの街 片隅の部屋 … 続きを読む

自由詩 明るみなる恋文と

著書

滝川寛之の自由詩 *   明るみなる恋文と 愛の行方は真っ直ぐに 私は歩いていた 山間の町並みから野鳥の声 一滴の緑風 この坂を越えた先を 私は歩いていた 陽光は遮るものもなく 只々眩しくて 麦わら帽子の君は … 続きを読む

自由詩 暗闇の先に終わりが見えて

著書

滝川寛之の自由詩 *   暗闇の先に終わりが見えて 人生を終えた詩人 風だけが便りで届く 雑踏にとけゆく姿と声が あちらの彼方へ響き 振り返ると何もなくて されど哀しくなり 新しい世界へ消えゆく 嗚呼 私は生き … 続きを読む

自由詩 清かに香る君の黒髪とロングヘア

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滝川寛之の自由詩 *   清かに香る君の黒髪とロングヘア 靡くさまはスカートにマッチしていて 白いシューズがまた可愛く 微笑からえくぼと唇と 君の瞳はとても素敵 私は南の詩人だから 詩を詩ってあげることしかでき … 続きを読む

自由詩 駆け抜けてゆきたどり着く

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滝川寛之の自由詩 *   駆け抜けてゆきたどり着く 行けども行けども 君の柔らかい肌と匂い 暗闇の先も全く漆黒で 唇を合わし絡めてゆく 嗚呼、されど私は想う 君と一つになるとき 世界が全くの緑に広がりて 二人は … 続きを読む

自由詩 ささやかなる流れと共に

著書

滝川寛之の自由詩 *   ささやかなる流れと共に 恋の発色が漂うようで 僅かな香りと 僅かな望みと 明日はあるのかい? 訊くと そうよと君は返す 笑顔のえくぼと長い黒髪 スカートが似合う君のことだから 明日の訪 … 続きを読む