自由詩 闇夜の中の明かりに

著書

滝川寛之の自由詩 *   闇夜の中の明かりに 独り想いを馳せ 朝霧は解けてゆく 春夏秋冬巡りゆき 年の瀬の頃合から 幻夢は確かに光を帯びて 君を抱きしめるということ 一つに溶けゆく想い 朝は明ける 悲しみの中に … 続きを読む

自由詩 小雨ちらつく朝にて想う

著書

滝川寛之の自由詩 *   小雨ちらつく朝にて想う 独り身に冷たく滴り 濡れた身体の中から震わす 遠い彼方の 海の向こう側にて 明日が無いような毎日と 襲い掛かる過去の産物に もがき苦しみ 手を伸ばした 嗚呼 君 … 続きを読む

自由詩 遥かなる幻影の

著書

滝川寛之の自由詩 *   遥かなる幻影の 遠くの姿が懐かしくて 朝靄の雫 ずだんだくじく雲の下 私は独りきり 緑の大地から漂うように 芝の匂いが心地よく 辺りの水滴が足にまとわり それでも私は歩く 君の住む街 … 続きを読む

自由詩 暗闇の中で

著書

滝川寛之の自由詩 *   暗闇の中で 手探りしながら歩み寄る ひとつ ひとつ 零さぬよう 私は歩いていた 彼方の母性 藁が敷かれた馬小屋 金星がひとつ輝き 旅人を待つ 世界が明るみになる朝 君は確かに存在する … 続きを読む

自由詩 滲んだ曇り空の下で

著書

滝川寛之の自由詩 *   滲んだ曇り空の下で 歩きゆく 歩きゆく 進んだ先の赤い花 黄色い花々と 緑色した台地が久しく 潜った先にある砂浜は 今日もさざ波を聴かす 遠くから海鳥が羽ばたきて 小魚の群れへ飛び込み … 続きを読む