自由詩　寝息広がりて闇中

滝川寛之の自由詩

＊

 

寝息広がりて闇中

夜影なる月明かりし

星々もまた潜みて

音の無い世界と

朝刻を迎い入る

遥かに香った緑林と

透明の青

陽光差し込む頃に

生命漲りし

蝉と野鳥の群れ

流線形に舞う蝶々が

花の色彩に恋々しくて

歩みゆく白浜の

遠くの岩礁にて憩い

海面飛魚を眺める

私と君は一つとして

今日も明日も

糸

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