連載小説 この世の果てにおいて(愛するということ2) 1

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滝川寛之の無料連載小説

この世の果てにおいて(愛するということ2)

 

著者:滝川寛之

 

 

私は歩いていた

血みどろの沼の中でもがいて

ハンマーで頭をかち割り

それでも生きていた

天空の快晴とは裏腹に

ずだんだくじく雲の地獄の世界で

私はひとり闇の奥深くに存在した

カラスの鳴き声が響き渡る

墓場の屍の臭い

十字架のてっぺんで火の玉がさまよい

亡霊の薄ら声が響き渡るこの世の果て

君を守りたい

明日の無い魂の最期

消えゆく記憶

目まぐるしく交錯した光と

君の唇と

そして奇跡のとき

世界が劇的に動きゆく中で

私と君は一つに溶けていった

 

 

1976.02.25

新しい朝と共に訪れを迎えた命の鼓動と泣き声が響き渡るとき、産婦人科の窓から陽光のきらめきが眩く差し込む。旧正月もようやく過ぎゆき、春の気配が感じ始めた大地の逞しさは、島人のすべてに生きる力を与えた。

北風も幾分落ち着きを見計らい、代わりとして東からの潮の香りが辺りを充満させては過ぎ去りゆき、その流れの中で木々の緑葉の木陰が、光の中においてアクセントを周囲に見せつける。白く伸びた砂浜の端のほうで潜めたヤドカリの足音もまた、エメラルドグリーンの魚たちと共にダンスを踊っているかのようにリズミカル。喧騒とは程遠い時の流れ。手をつなぎ歩く恋人たちのどれも優しさに満ちた色彩を醸し出していた。

男の子の名前は寛之。上間家の一人息子。

「我ながら、いい名前を付けた」

「ええ、そうね」

出産から一週間して退院した第一声がそれ。

「そろそろミルク飲まさなきゃ。起きる頃合だわ」

「そうか。疲れたら言ってくれ、哺乳瓶の勉強は抜かりないから大丈夫だ」

眞子がほほえむ。

「ありがたいわ、信二さん」

「二人で協力して頑張っていこうな」

「うん」

住まいは片田舎の町。アパートは2LDK。築二十年の古いつくりだが、その分、家賃が破格に安い。ここにした決め手はそれ。

信二は明日からまた仕事に出る。職は建築業。収入は三十万。眞子が働かなくともお金の心配はいらない。

今夜の夕食は力が入らないので、レトルトのカレーに冷凍食品のハンバーグを足して出した。信二はそれにパスタ用のチーズをかけてから食べる。眞子もそれを真似てそうした。

二人の出会いは何てことの無い場所。弁当屋のレジ係と、それを買いに来た客の関係から始まった。狐顔をした色白美人と狸顔の建築人。色濃くて逞しい信二の容姿に、眞子は最初からひとめぼれ。

デートの誘いは信二のほうが少し先。「今度、飲みに行かないか?」ありきたりの言葉に最初は冗談かと思ったけど、彼はそうじゃなかった。

一夜で抱かれることはなかったけれど、二回目の映画館デートで信二の匂いが気に入り、三回目の晩で素っ裸を許した。

とても甘くて、しかし苦みがあり、すっぱくて、皮膚の香りが充満した世界の中で、眞子は喘もだき、激しくダンスを舞い、最後に一つの真っ白な世界を観た。それはしごくまぶしくて、まるでストロボのような光。汗が一気に噴き出しては、やがて朽ち果てた。

「わたしね、白い世界を観たの」

呟くと、信二は微笑んで額にキスをしてくれた。

結婚までの道のりはそんなに長くなくて、交際から一年半後には新しい命が眞子の身体の内に宿った。周囲は出来ちゃった婚とか言うけれど、そんな揶揄には全く動じることなく、二人は結納をきちんと済ませた。

百日記念のお祝いの場で、信二は羽目を外してしまい酔い過ぎた。楽しいひと時、眞子の両親ともさらに親密になれた時。微笑ましくて明るくて。

「そうだ。信二君、これをやろうと思っていたんだよ。受け取ってくれるかい?」

眞子の父親が立ち上がり、ベランダ窓からゴルフバックを取り出した。

「君はゴルフをしたことが無いと言っていたね。今度、私と打ちっぱなしに行こうじゃないか。色々教えてあげよう」

眞子の実家とアパートは同じ集落でとても近い。打ちっぱなしの予定は毎回、平日夜。近くにショートのゴルフ場がある。その一角でフリー開放しているレンジでの練習。レンジにはゴルフボールも無料でついているのでお金が一切かからない。しかも田舎町なので平日は誰もいないほどとても空いている。

「スイングにひねりがあるね。それだから球が曲がるのだよ」

「なかなか難しいですね」

「意識を続ければ修正できる、大丈夫だ」

「はい」

正直、仕事の後なので腰が辛い。みっちり二時間ほどの練習。お父さんからのせっかくの誘いなので毎回断りを入れることができない。本当のところはゴルフなどどうでもいい。帰宅後はゆっくりビールを堪能して長風呂して早めに眠りたいところ。しかし悪い付き合いでもない。

アパートに戻ってからセブンスターに火をつける。喫煙所は食卓ではなくトイレ。煙は全身がピリピリして美味い。風呂に入る。

湯加減は温めの四十三度。いつも三十分つかる。ムトウハップがお気に入り。いつか温泉旅行に出かけるのが夢。この島に源泉は無い。銭湯すら一つもない。大浴場と露天風呂が憧れの一つ。

唄を口づさむ。選曲は適当というよりも半分オリジナル。歌詞は唄わずにラララで流す。今夜も気持ちの良い湯だ。本当にそう思う。心で呟くと全身が更に癒された気がした。

夕食は夏ガツオの刺身定食。一番お気に入りの食事。カツオの身のダシが利いた醤油とご飯の相性たるや、何杯でもおかわりできる。さっぱりした身なので毎日でも飽きない。通になればなるほど血の滴るカツオの赤身が一番好きになる。

信二はこれまで沢山の恋愛をしてきた。モテない男ではない。最後の女性として選んだ眞子のことが本当のお気に入りで、心から愛している。最初からひとめぼれで口説き落とすつもりでいた。毎日のように同じ弁当屋へ通い詰めたのにはそうした理由がある。

弁当屋のメニューで一番気に入っていたのはとんかつ弁当。薄身の肉だが量があるので満足。しかもお手ごろな値段。この島は賃金が安いので、こうした弁当屋はありがたい存在。だから繁盛する。飲み物は決まって伊藤園の「おーいお茶」一択。

「今日の練習はどうだった?」

「身体のひねりに癖があって、その話をしていた」

「そう」

「まあ、お父さんと付き合いできるだけでも満足だ」

「それなら嬉しいけど」

「しかし、今夜のご飯も美味しい」

「好きだものね、カツオの刺身」

「居酒屋とかでも色々食べてきたけど、やっぱりこれが一番だよ」

「家計も助かるわ。だって一番安いんだもの」

「いい夫だろ?」

「うふふ、そうね」

食事の後、赤ちゃんの寛之が寝ているすきにメイクラブを済ませる。眞子の豊満なバストをもてあそんでたっぷり責め立てる。官能に達した彼女の乳首は敏感に反応を示していた。声を殺しての潜めたメイクラブ。ラブホテル時代は声まで激しかった。良い思い出としてある。今は恥じらいながら声を懸命に耐える眞子の赤めた表情が、信二の魂にたまらなくエクスタシーを誘った。

寝室は夜だけエアコンを利かしている。電気代が大変だから。節約できるところはきちんとしたい。それが眞子のポリシー。信二のいない昼間は扇風機を回して過ごしている。寛之がハイハイを出来るようになってからというもの、置物には気を遣うようにしている。なんでも口に入れるから。彼に沢山話しかけて日本語をインプットするのも仕事の内。まだ喋れないが、大切な作業。

翌朝も信二より早く起きて愛妻弁当作り。彼はもう弁当屋通いをしていない。お茶も水筒を持ってゆく。中身は麦茶。今日は弁当に卵焼きを沢山入れる。それから信二の大好きなとんかつ。野菜はほうれん草とベーコンのバター炒め。ご飯の真ん中に油味噌。

「いってらっしゃい」

いつものことば。

「今日は給料日だから、仕事仲間と居酒屋で飲んでから帰る」

「何時ころ帰れる?」

「二十三時には帰っているはずだ」

「わかった、気を付けてね」

信二の給料日はいつもそう。決まって居酒屋で騒いで帰ってくる。でも二次会のスナックへは行かない。禁止しているわけではないけど、彼の気持ちが乗らないみたい。愛妻家の良い夫。

信二はほぼ毎晩、眞子を抱く。ヘルスには興味が全くないと言っていた。正直に嬉しい。わたしだけをみてわたしだけを抱いてほしい。世界全ての妻が思っていること。それを果たしてくれる彼を心から愛している。

眞子の昼食はミートスパゲッティーにしておいた。ミートソースはレトルトを使用。赤ちゃんの面倒もあるので疲れているし、いつ泣き出すか分からないから。パスタの麵も安く手に入る。

昼のワイドショーを確認すると、ありきたりの芸能界の話題。でもそれが興味を引いて面白いことは確か。知らない世界の人間の話はいつだって面白い。迷惑だと思うけど。

地震速報のテロップが入る。なるほど、いま、東京は揺れたのね。震度三か、この島ではそんなに大した揺れなどないから想像できない数字よね。思うこと。

ハイハイができるようになった寛之の面倒は到底疲れるものがあるけれども、でもやりがいがある。それが母親というもの。生涯かけて守っていかなければならない。その思い一心。

寛之はどちらかというと眞子に似ている。将来モテる男になるだろうな。信二の言葉はあながち間違ってないと思う。だってわたしもモテる女だったんですもの。

今日もよく晴れていて夏空模様。信二さんはきっと大変でしょうね、お外の肉体労働だから。今夜の夕食でも瓶ビールを用意してあげなきゃ。彼はいつもそれを楽しみにしているんですものね。

それから彼は意外にも甘党。お気に入りの近所にあるケーキ屋さんのショートケーキが信二さんのお気に入り。毎日は買えないけれど、そういう日はシュークリームで我慢してもらってる。でも気持ちはいつだってショートケーキを買ってあげたい一心。彼はそれを分かってくれてる。それがまたうれしい。いつも何に対してもありがとうと一言発してくれる信二さんが大好きで、その想いは交際当初から何ら変化することもなくて、私たち夫婦はとても健全で順調そのもの。安心して家事などができる。

今夜の夕食は何にしようかしら? 夕方のスーパーで各々の価格を眺めながら献立を考えてみる。今日はあらかじめ決めてないので買い物に時間が掛かった。そうね、ビタミン豊富なゴーヤーチャンプルーかフーチャンプルーが良いかもしれないわ。彼は沖縄料理も大好きだものね。沢山食べてくれるといいけど。

チャンプルーに使用する肉は決まってポークランチョンミート缶。ここでは定番の品物。安くて塩がきいているので夏場にもってこい。汗を流す仕事をしているから塩分補給は大事になってくる。

でも今夜は給料日で帰りが遅く、また、居酒屋で食を済ませるだろう。それでも信二さんは眞子の作った料理をすべて食べきる。ビールを飲みながらつまみがわりにゆっくり時間をかけて。だからあまり沢山は作らないほうがいい。そうね、いつものことですもの。だから今日の夕食は刺身にしておきましょう。そうね、真鯛とアジがいいわ。

「ただいまぁ、帰ったよ」

「おかえりなさい。早かったわね」

「今日は居酒屋が乗り気じゃなかったから封筒貰ってすぐ帰った」

「今夜は食べてくると思って少なめにしたのだけど」

「少ないのもたまにはいいもんだよ。刺身かい?」

「ええ、そうよ。真鯛とアジ」

「いいね、さすがだ」

信二は夕食を済ませてから風呂に入った。その間に食卓を片しておく。タイミングよく寛之はねんねの時間で起きてこない。彼は風呂を出てから綺麗な手で頭をなでるのだろうな。眞子はそう思った。

毎晩のメイクラブはいつものこと。それについても彼は十分に満足させてくれる。凄いテクニシャンで官能的プレイ。激しくも狂おしく、そして途方もないほどに愛のあるセックス。彼女はいつも翻弄されっぱなし。

毎日が理想的で幸せな毎日。決してお金持ちではないけれど満足してる。この夫婦生活がずっと続いてくれたら、もう他に何もいらない。そんなことを毎日願っている。

「いってらっしゃい」

翌日の朝。いつものことば。

「今日も早く帰るよ」

「今日の弁当はきっと驚くわよ。中開けないで楽しみにしててね」

「そっか、楽しみだな」

「お仕事頑張ってね」

「うん」

「怪我しないように気を付けて」

「わかってる、行ってくるよ」

見送った後、さっそく家事をこなす。まずは洗濯から片したい。洗濯機は二層式。全自動洗濯機はまだ開発されてない時代。ことしはまだ1970年代。電話もダイヤル式の黒電話。携帯電話などあるわけがない。

今日の昼食はチンジャオロース。愛妻弁当の余り物。それからウナギのかば焼き。贅沢な代物にしたつもり。彼はきっと喜ぶに違いない。

 

毎日が順調に流れてゆく。順風満帆の極み。

 

寛之も今年で三歳になった。これまで育児で相当疲れたけれど、少しばかりは落ち着いてきたかな。最近ではそう思う。保育園は公立で通った。人口が少ないので、その保育園一つだけで十分受け皿になる。そこも田舎の良いところ。

いつかは転勤もありうるかもしれないとは聞いているけれど、それはそれで覚悟はできている。信二さんとなら何処にだって住めるし、やっていく自信がある。死ぬほど愛しているから。

「今日は勘定日だから遅くなると思う。気が変わればすぐに帰るよ」

「分かった。いってらっしゃい」

今夜もどうせすぐに帰ってくるのだろうな。毎度のことだから。彼は言う、飲み屋より家のほうがいいんだと。確かにそうかもしれない。だって私が相当愛を与えているから。それをちゃんと悟り感謝する信二さんの行動が本当に大好き。今夜のメイクラブでもたっぷりサービスしなくちゃ。そう思う。

黒電話が鳴る。昼間のワイドショーを観ていたところ。いや、観ようとしてテレビの電源ボタンを押したところ。なんだろう? 光熱費などの経費はちゃんと銀行口座に残しているはずだけど。

「はい、もしもし?」

「”あ、もしもし! 突然失礼します! 私、青空建設の者なのですが、実はいうと、あのですね、大変申し上げにくい事なのですが、後ほど病院や警察などからも連絡がいくと思うんですけど”」

背筋が一瞬で凍り付いた。まさか。うそでしょう?

受話器を持つ片手が小刻みに震え行く。なんてことなの?

嗚呼。信二さん、どうして? ねえ、どうしてなの? でもそうじゃない。まだ決まったわけじゃないわ。だってそうでしょう? 私は絶対に認めないわ。もしも彼が駄目なら、わたしにだって考えがあります。わたしだってね、死んでやるんだから! ええ、そうよ。子供と一緒に死んでやる! 信二さんのいない世界なんて絶対にいやっ! わたしは、わたしは、彼が居てこその女なの。でも、わたしはもうおしまいなのだわ。わたしたち一家はおしまいなのよ! もうだめなの! ええ、そうよ。もうおかしくなりそうだわ。嗚呼、おねがいです。神様が居るなら彼をお救いください。おねがいします、おねがいなんです! 嗚呼、嗚呼。

急いで着替える。寛之も外行きにした。真夏の頃合なので、その分、身支度は早い。

県立中部病院まではタクシーを拾った。何故だろう、自分でも分からない。動揺していたから。車も免許も持ち合わせているのに。移動中に色々整理したかったからなのか、混乱して冷静になれない。

結果的に車を使わなかったのは良かったのかもしれない。そう感じたのは病院に隣接してあるコインパーキングを眺めた時。平日だというのに満車の札と電光ボード表示が照らされていたから。中に入って案内へ訪ねる。係りは電話で確認し場所を教えてくれた。

 

”信二さん、信二さん、駄目よそんな。死ぬだなんて絶対に嫌なんだから”

 

思いは届くだろうか? 願いは通づるだろうか? 分からない。だからこそ一層不安が増大して全身がピリピリと緊張の趣を与える。攻撃してくる。本当なら意識が飛んでしまって今にも気絶してしまいそう。気を確かに持って、自分。そう言い聞かす。そのとき。

「眞子」

え? 集中治療室入り口で振り返る。

「え? 信二さん、うそ……。どうして?」

「いや、それについては何も考えなくていい。とりあえずなんだが……」

眞子は何やら異変を感じた。何かがおかしい。しかしそれが何なのか、気が動転しており分からない。視線を下に向ける。目視の辺りは信二さんの膝小僧あたり。彼は作業着で出たというのにジーンズをはいていた。それからいつものワイシャツと。

「眞子が来る前に色々見てきたんだよ」

正直、そんなことを呟かれても訳が分からない。どういうことなの? ねえ、信二さん。

「青い世界をな、みたんだ」

え――?

「そこに寛之が居た」

ますます訳が分からない。

「寛之はもしかしたら、いや、それについては黙っておこう。それよりも」

「信二さんちょっと待って、わたし、正直に言うと訳が分からないの」

「わかってる、それもそうだろう。でもな眞子、物事には必ず理由が隠されている。そうだろ?」

「ええ、そうね。でも、それは今と関係あることなの?」

「多分、俺が最期だからだろう」

それを聞いて眞子は全てを悟り、涙があふれてきた。もはや止めることはできない。いま、世界は波の中に潜るようにして酷く水色だった。

「信二さん」

「ん?」

「わたしね、がんばるから。がんばるから……」

嗚呼――! 思わず殺していた声をあげる。もう終わった。終わってしまったのね。何てことなの? ねえ、神様。あなたは本当は存在しない代物なのね。だからそうなのでしょう。ねえ、いってよ。彼は生きているんだって。さあ、今すぐに言いなさいな!

突然、辺りがモザイク帳に崩れだした。彼が今まさに消えようとしている。それを止めることはできないと眞子は何故か分かっていた。

「信二さん。信二さん……」

 

”眞子、後は頼んだよ。俺は必ず見守っている――。”

 

集中治療室の中。やはり彼は眞子との再会直前にご臨終だった。すこし表情が緩く見える。非常に穏やかにこの世を去ったかのようにして。

「寛之。おとうさんね、おねんねの時間が来たみたいなの」

彼はまだ言葉が理解できない。目の前にお父さんが横になっていることくらいはわかる。でも全く幼稚で分からないまま。眞子が涙をぬぐい、寛之にほほえむ。

「これから二人で頑張っていこうね、寛之」

病院から出た瞬間、生ぬるい夏風が包み込む。空を見上げてみた。とても青く透明。そして広く深い。何故なんだろう? こんなにも穏やかな感情なのは。思う。信二さん、わたしはとても幸せでした。これからあなたのいない人生になるけれど、そばにはいつも寛之が居ます。あなたの願うとおり、必ず立派に育てて見せるからね。大丈夫、わたし頑張るから……。

セミのうるさい声など気にならない。これからのことを一心に考える。嗚呼、新しい世界を生きてゆくのね。只々、思うばかり。頑張ってみようと力をみなぎらせてみると、耳元で信二の囁く声が微かに聞こえてきた気がした。

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