月: 2022年6月
自由詩 闇夜の世界に小雨がはらり
滝川寛之の自由詩 * 闇夜の世界に小雨がはらり 亡霊の住処もさ迷いて 世界が眠りにつく刻の中 只独り想いを馳せうる 明日晴れ渡るといい それが常々 緑林の芝匂が漂い 泉が湧き 鹿が姿を見せる 木々の葉から陽 … 続きを読む
自由詩 夕刻のじんわりした光景に
滝川寛之の自由詩 * 夕刻のじんわりした光景に 微睡む影の涼しみと闇にて 音色が木霊し刻々と耳を塞ぎ 世界が悪夢たる幻として それが影に潜め消え失せ 新たなる真実とは 貴女が会いに来ると言うこと 私は貴女を … 続きを読む
自由詩 雨嵐たるや陽光の温みもなく
滝川寛之の自由詩 * 雨嵐たるや陽光の温みもなく 花々に滴りし生命の漲りと 路上にてタイヤが滑る 叩き付ける音色よりて 心地よき部屋中の音楽 一つ呼吸をこぼして 呟きといえば恋々しく 朝刻において染みたる想 … 続きを読む
自由詩 漆黒に灯されし蛍の群衆
滝川寛之の自由詩 * 漆黒に灯されし蛍の群衆 舞て線を描き宙に浮かぶ 明日空の陽光は夢のように 只々直線に真っ直ぐと 虹の丘から野鳥の群れ達 鳴きながら居場所を探る 窓を開き音色を確かめると 君へ贈る詩情が … 続きを読む
自由詩 白とアイボリー色
滝川寛之の自由詩 * 白とアイボリー色 デスクに差し込む光 昨日と今日と 独りの詩人が唄う世界 ずだんだくじく雲に 木々の葉先が薄く伸びて 朝靄なる水上の灰 唯々遠く音色もなく 暖かみとは無縁で ため息をこ … 続きを読む