小説 運タマギルー 16

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滝川寛之の無料連載小説 ヤクザ者は出したペニスを仕舞い込むとそそくさと逃げ帰ってしまいましたよ。 「おい、坊主。年いくつだ?」 「へ、へい! 十ばかりになりやす。ごかんべんを! うぃっぐ、うぃっぐ……」 かわいそうに…… … 続きを読む

小説 運タマギルー 15

著書

滝川寛之の無料連載小説 あくる日の昼下がりの事でした。今日といえば、ギルーは非番で久しぶりの休日ですよ。 朝からぐうたら過ごせる日でもありました。そうでもありません。おっかさんの畑仕事の手伝いがあります。 おっかさんは明 … 続きを読む

小説 運タマギルー 14

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滝川寛之の無料連載小説 じゃあ、しばらく獅子肉はお預けになっちまう。それはご勘弁だろう? ギルーよ。 話を聞くや否や、ギルーは困惑した表情を浮かべて困り果ててしまいます。 さあ、どうするのじゃ、どうするのじゃ? 困った困 … 続きを読む

小説 運タマギルー 13

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滝川寛之の無料連載小説 ええ、そうよ。わたしね、もう太ってやるの。あなたに捨てられた女の末路というやつよ。それを観てせいぜい拝むがいいわ。ジーザス! と。でもね、きいてちょうだいな。わたしは太っても女なの。せめてマリヤ様 … 続きを読む

小説 運タマギルー 12

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滝川寛之の無料連載小説 思ったし、気持ちよく感じていた。 宜野湾海浜公園はヨットハーバーに隣接してある大きな白浜ビーチだ。設備は当然そろっていて、シャワーはこの時代にめずらしく温水である。海面は照りつける太陽の光がギラギ … 続きを読む

小説 運タマギルー 11

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滝川寛之の無料連載小説 家に帰ると、さっそく部屋のエアコンをつけて空気を冷やす。とても冷たく乾いた風がベッキーのロングヘヤーヘ向けて届く。ドライヤーの弱をしたみたい。きもちがよい……。瞳をとじると、心底、無に等しくなった … 続きを読む

小説 運タマギルー 10

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滝川寛之の無料連載小説 じるほど熱気も伴なってとにかく暑かった。 牧志(まきし:国際通りがある地名)の上空へ突き刺す白い那覇タワーは三越に隣接してあって、いつだって牧志中央の目印変わりだ。なので、三越を訪れるのに道を迷う … 続きを読む

小説 運タマギルー 9

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滝川寛之の無料連載小説 「んだ! 絶対に勝っちゃるけんね! それで京へ行って役人さなるだ!」 今宵は満月。遠い浜から流れる小波のせせらぎも、このしずかな島では山のてっぺんまで音が届きます。すやすやと寝るギルーは、今頃、何 … 続きを読む

小説 運タマギルー 8

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滝川寛之の無料連載小説 ちそうしてやるぞ。 白い飯だって? そうだ。 あんたら白い飯食えるのに油揚げ屋の代金ちょろまかそうとしたのかい? そう言われちゃ敵わんな。わっはっはっ! 番人連中に気に入られたギルーは、彼らの言う … 続きを読む

小説 運タマギルー 7

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滝川寛之の無料連載小説 さあさあ、生の紅イモを食べた後は少しばかり横になりますよ。季節は日向ぼっこに丁度良い時期。腹は満たされていなかったけれども、それでも若い幼児のギルーには深い睡魔が襲ってきましたよ。 一体どれくらい … 続きを読む

小説 運タマギルー 6

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滝川寛之の無料連載小説 を与えることもおろそかにはできないので、結局は力仕事をやってのけてしまったのです。それはそれは死んでしまった方がいいくらいに疲れ果てました。 ギルーはすくすく育ち、徐々にですが離乳食をほおばるよう … 続きを読む

小説 運タマギルー 5

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滝川寛之の無料連載小説 十八世紀初頭の西暦一七〇九年。 わんねぇ、うんたまぎるーやいびん。あまかい、くまかい、ぬするそんどぅ。やしがて、わんにもちむぐくるあいさ。たーやてぃんしむんあらんどぅ。わんねーめあてぃがぁわ、じん … 続きを読む