小説 愛するということ 83

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滝川寛之の無料連載小説 正樹は戸惑った。これを受け取れば運命が変わってしまう。だがしかし、彼は今ある感情に負けてバンダナをそっと受け取ってしまった。もはや後には引けない。今、正に運命は劇的に変化を迎えようとしている。 「 … 続きを読む

小説 愛するということ 82

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滝川寛之の無料連載小説 完全にもう一つの世界に支配されている正樹は言った。恵は訊いた。 「それ、本気で言ってるの?」 「ああ、本気だよ」 恵は何かを返そうとしたが、止めた。 「恵、お前は智彦と付き合って一緒になる。それが … 続きを読む

小説 愛するということ 81

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滝川寛之の無料連載小説 た。 「――どうしたの? 正樹」 言われるまで、正樹の時間は完全に止まっていた。 正樹と恵の二人は学校の校門を抜けて更に上の丘へと続く公道を、何を話すわけでもなく、ただゆっくりと寄添うようにしなが … 続きを読む

小説 愛するということ 80

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滝川寛之の無料連載小説 「いや、夜、電話かけるよ。早く知りたいだろ?」 正樹はそう言って気を利かせたつもり。しかし、智彦の気持ちは異なっていた。 「うん、でも電話では遠慮しとくよ。誰にも聞かれたくないし」 「そっか……分 … 続きを読む

小説 愛するということ 79

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滝川寛之の無料連載小説 彼女は両手を胸元で握りしめてそう発した。その姿は、まるで祈りを唱えているかの様。 「ああ、おやすみ」 正樹はもう一度手を上げて言った。 正樹は家に帰り、やるべき事を全て済ませた後、ベッドで横になり … 続きを読む