無料小説 アマチュア時代作品 @川辺にて(3)

 驚くべき事にそれは一体化して居た。

セベアとテルは上半身こそ分離してはいるが、何かの植物のように、下半身は大きく太く一体化していたのだ。その光景は隆史にとって非常に現実離れした事実だった。

この場所は塔の上階に位置しており、辺りは広く間取りが取られているのだが、人の気配は微塵もなかった。そんな中でセベアとテルは大声を立てて怒鳴り合っている物だから、その声たるや隅々の壁を叩いては響きあって聞えてくるのだった。 “無料小説 アマチュア時代作品 @川辺にて(3)” の続きを読む

無料小説 アマチュア時代作品 @川辺にて(2)

 それは正に別世界だった。

まるで小人になったように、辺りにある畑らしき場所には大きなトウモロコシやカボチャなどがどっしりと存在を見せつけている。空には虹色の線が幾つも交差しており、これはまた美しく見えた。妖精らの住む建物はそれぞれ個性的だが、しかし屋根は緑、壁は白色統一されていた。それはとても素晴らしい光景だった。外気温はおそらく二十六度あたりだろうか? とにかくこの世界だけは今日の暑い気温とはまったく異なっており快適その物だった。 “無料小説 アマチュア時代作品 @川辺にて(2)” の続きを読む

無料小説 アマチュア時代作品 @川辺にて(1)

川辺にて

著者:滝川寛之

 隆史は今、小学校の通学途中にある川辺の裏山の中にいた。

今日も給食で出た牛乳パックを持ち出し、それを子猫へと餌として与えるために此処に来ていた。

子猫の名前は「ミー」。鳴き声がそう聞こえることから、彼はそう呼ぶことにした。

「ミー、何処にいるんだい? ミー」 “無料小説 アマチュア時代作品 @川辺にて(1)” の続きを読む