連載小説 愛するということ 第二章 10

 母は自分のせいでこの世から完全に消えた。知子はこの日も自分を責め立て号泣していた。何処にもやりきれない想いが今夜も彼女をそうさせたのだろう。残されたその他の人間が「貴女のせいではなく、貴女の為に」御母さんはきっと何処かでまだ生きていますよ」等と慰めるが、その優しさがあろう事か彼女にとっては更なる仇打ちとなり、涙は余計に朝まで止む事が無かった。 “連載小説 愛するということ 第二章 10” の続きを読む