連載小説 愛するということ 第二章 9

 除霊所の入り口へ来た。瞬間、倫子とて未だ経験した事の無いとても強烈な何かが心臓目掛けて非常に重く、重く、何重にも圧し掛かかった。この霊気はこれまでの何よりも強く恐ろしい。やはりあれを使うしかない。一瞬、ただならぬ圧迫感から来る酷い目眩で倒れかけた倫子は、そこから何とか意識を正常に戻し、ある決意に満ちた目をしながらそう力強く言い聞かせた。
倫子が想像した以上に二番弟子達は服装がかなり乱れた状態だった。知子に取り付いた霊は彼女の魂を連れ去る際、怨念のみ体内に残したらしい。恐らく知子を監禁室へ運んだ際にその怨念は目を覚ましたのだろう。 “連載小説 愛するということ 第二章 9” の続きを読む