無料小説 処女作品@「愛するということ」第七章 =42=

愛すると言う事~第七章

 あの事件から翌年。恵が中学三年になったとき、彼女の長い人生における一つの転機が訪れた。空はとにかく遠くの向こうまで青く、目の前の緑の端から渚へと白い砂が斜めに流れ、そして、とてもカラフルな魚が泳ぐ海が微笑みながら踊り、太陽がそれらに美しい光を与えている。そんなお気に入りの場所に、恵と聡子が制服姿のまま居る時だった。 “無料小説 処女作品@「愛するということ」第七章 =42=” の続きを読む

無料小説 処女作品@「愛するということ」第六章 =41=

正樹と香織が出会ってから一年が経った。正樹はこの頃、関西や九州の方へと旅立った兄達とは音信不通の状態だった。そう言えば、兄達は元気にやってるのだろうか? ふと彼が思い出した夜の事だった。正樹は夕食と風呂を済ませて部屋に戻り、ビール缶のプルタブを引いて口を開けてから久しぶりに小型テレビの電源をつけた。正樹はここ数年ろくにテレビを見る事がなく、いつも激安ショップで購入した安物のミニコンポで音楽を聴いたり、やり始めたばかりのギターの練習をしたりすることが多かった。点いたチャンネルでは、見たことのないドラマが始まった所だった。正樹は何気なくその番組を見る事にした。 “無料小説 処女作品@「愛するということ」第六章 =41=” の続きを読む