日記帳 @大分の従弟から寒ブリの大トロ頂きました。

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仲良くさせてもらっている大分の従弟から寒ブリの大トロ頂きました。正月から幸せ者です。また大分へ旅行に行きたいなぁ。

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日記帳 @今年はそれらについても頑張るとしようか。

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昨日、兄貴が訪問してきたのだが、新年早々良いことが起こった。今年はよい一年になりそうだ。頑張ってゆこうか。さて、本日は睡眠を取らずに朝の一筆に入ろうと思う。日中の午後は寝る予定。どうも一日のサイクルが滅茶苦茶なのだが、それはそれで楽しいものがある。若い自分に戻ったみたいでいい。食事と運動は大事なので、今年はそれらについても頑張るとしようか。今、イヤホンから両耳へ流しているのはエコーズで友情。16歳の時、この曲が大好きだった。今は井上陽水で帰れない二人だとかが好きだな。あとリバーサイドホテル。

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無料小説 処女作品@「愛するということ」第五章 =33=

恵は今日、体調不良を理由に学校を休んだ。彼女は部屋の窓にある遮光カーテンを閉めた薄暗い部屋で一人、自身のベッドで横になっていた。恵ともう一人この荘に居た当直の先生は会議で居ない。今、恵は一人だった。

平日である他に誰一人としていないこの日の昼は、スリッパの音や話し声、そしてまた一番に騒ぎ出す者が無く、信じられないほど辺りは静かだった。休日の今時間頃ならば周囲が煩くて少し遠くからしか聞えない鳴き虫や小鳥などの声が今は音高くとても身近に恵の耳へとずっと届いてくる。

恵は昨夜あった出来事を、怖くて誰にも相談できずに居た。何度も何度も体を洗った。しかし、流された汚れは表面に感じる物だけで、当然性的暴行の記憶と傷がそれだけで消え去るはずなどなかった。だが、彼女は何度も体を磨いた。途中、悔しさからやりきれない気持ちで一杯になり、感極まった彼女は顔をシャワーに埋めて声を殺したまま人知れず密かに号泣した。自分の体を初めて男に許したあの夜の前日に見た夢はとうとう現実となった。あの夢では今の自分はまだ始まりに位置した場所に居る――。恵はこれ以上この先の夢を思い出すのが怖かった。

「お願い、お母さん助けて。お姉ちゃん、助けて!

恵はシャワーから吹き出た御湯に顔を打たれたまま心でそう叫んだ。

彼女は分かっていた。彼らは一度では決して終わらない事くらいは容易と読める。迷った。正樹たちのように、今すぐにここから逃げ出してしまいたい。でも、一体何処へ逃げれば良いのだろう? 母屋が全焼したあの夜、周り全てが消えてしまった彼女に当てなどあるはずが無かった。

恵はベッドの中で急に目眩がした。途端、感じの悪い汗と共に何だかとても酷い寒気がしてきた。彼女はたまらず側に無造作にあったタオルケットの端を両手で左右に掴みひらりと体へと被せた後、その中で身を震わせた。その直後、昨日の出来事を脳が無理やり思い出した。嫌! 恵は思わず両手に握るそれに顰めた顔を思い切り当てた。その時だった。

「めぐみ――」

突然、誰も居るはずの無い部屋の天井の方から響き加減な声が聞こえてきた。その声は、何時しか聞き覚えのある、透き通った様に綺麗で優しい声だった。恵は声の主を直に分かった。「お母さん!」驚きと喜びに満ちた声で発した。

声が届いて来た天井を見ようとすばやく二段ベットの下の階となるその位置から上半身を乗り出し上へと顔を見上げた。恵は唖然とした。

今見ている天井があるはずのその場所は不思議な事に、まるでドーナツの様な円形状に溶けた穴が開き今とは正反対の夜の空がその空間から見えた。恵は更に気付いた。中央の円は天井となっているわけではなく真っ黒としていて、見た目には狭いが、何かもう一つの大きな存在を感じさせる――。どうやら今、局地的に三つの空間が目の前で日食の様に重なっているらしい。重なり見える二つの空間に人影らしき物は一切無く、今もまだ母の声だけが只々ずっとどちらか向こうからコチラへと響いて来ている様に感じて聞えている。とにかくそれはとても不思議な現象だった。

「これは……夢なの?

 恵は夜空を眺めながら、これは夢だと疑った。瞬間、ドーナツ状に浮かぶ空間の外側となる空が今、恵の居るこの場所を一気に飲み込むようにして辺りへと広がった。そして最初となる恵が今居た空間はまるで存在を隠された様にして目の前から消えた。それは一瞬に近い出来事だった。恵は月の様に黒く浮かぶ一つ残された空間へ顔を向けた状態から一面に広がりを見せた夜空へと視線を移した後、今居る地上の周囲を見渡した。

「ここは……そうだわ!

ここは確かに全てが失われたあの場所そう、間違いなく今立つ第二の空間となるこの場所は、全てが消失し一体化した後、仰向けに倒れた状態からこの空を眺め、一人呟いたあの芝生の上あたりだった。恵は息を深く吸い込んだ。あの時と同じ様に、ひんやりとした空気に、緑だけの香りが色濃く感じる。それはとても懐かしい匂いがこの辺りには漂っていた。

「めぐみ――」

 再びあの声が何処からとも無く聞えてきた。恵は五感を回転させ感じるように周囲全ての気配を感じようとした。

「お母さん……何処?

 その時だった。たちまち最後に一つ残された黒い第三の空間が先ほどと同じ様に辺りへ一気に広がり第二の空間を完全と包み込んだ。世界は完全と暗闇に包まれた。今度は、真っ暗闇から男の声が聞こえた

「“違うんだ! 神様……お願いだから訊いてくれ! 違うんだよ”」

「“寒くて死にそうだ。誰か出してくれ”」

声はややエコー気味に、かつ響いて聞える。恵は気付いた。

「正樹……正樹!

「“智彦……。どうしてお前が恵と”」

うねり来るような重さの声が暗闇に響いた。この言葉は――、そうだ! 昨日聞えたのと同じものだ。恵は思わず目を見開き口を閉じた。

「“お願いだ。もう一つの世界でも何でも良い。だから戻してくれ! ”」

これはまさか――。まさかその後の続きが今聞こえていると言うのだろうか? 恵は自身の耳へと気持ちを集中させた。

「“嫌だ、まだ行きたくない。恵と智彦に”」

彼は今暗闇の中に居て自分に会おうと必死になって足掻いている事が彼女は言葉から伺えた。彼は一つの世界を信じた。自分はそれを否定した。しかし、それは少し違っていたかもしれない。恵は思った。もしや自分が今見ているこの現象こそ一つの世界となった瞬間ではないのだろうか? 一体化した空間、いや、世界は存在する。しかしそれは正樹の理想とはかけ離れて目茶苦茶で非現実的と言えた。

「“ちょっと待て。や、やめろ……やめてくれ”」

「正樹!

 思わず正樹の叫び声に我に返った恵が大きな声で彼を呼んだ。それは途端に起こった。真っ暗な三番目の空間が地上から見る月ほどに一気に収縮した。呆気に取られる間もなく目の前は再び過去の世界となる二番目の空間が顔を覗かせた。今、この世界は先ほど見たときとは違い、濃い霧が腰ほどに低く周囲に立ち込めている。

「めぐみ――」

 母の声が聞こえてきた。

「……お母さん、何処なの? 恵は此処だよ」

恵は腰ほどにまで立ち込めた霧を掻き分ける様にしながら前へ一歩一歩ゆっくり慎重に踏み出した。彼女は今、妖精の居た森の方へと無意識に向かっている。

は歩きながら向こうに見える森のその上に広がる夜空をコチラ側へ向けて眺める様にして見上げてみた。埋め尽くすほどの星の数がとても近くに感じる。それはとても綺麗だった。

森の入り口に着いた。恵は足を止め、一度振り返った。やはり誰の姿も感じない。

と、その時、何かが霧に隠れた自身の足に抱きついた。彼女は驚き、慌てて片足を目視できる位置まで上げた。抱きついたものが分かった。

「チャッピー!

 思わず声にした時、赤色の髪をした小さな妖精が彼女の肩辺りまで攀じ登った。恵がその妖精を手で触れようとした瞬間、それは消えた。その直後だった。

今度は森の中がざわつき始めた。突然記憶にある声や言葉物体がこの森の中で飛び交っては何処かへと消えて行った。どうやらここは脳の様に恵の記憶からなる集合体となっているらしい。呆気にとられた目の前で全てが飛び交った後、再び森の中は暗闇の静けさを取り戻した。再びと声は聞こえてきた。

「めぐみ――」

ひときわに霧が立ち込めた一点の場所からコチラへと声が届くのが分かった。

「お母さん!

恵は注意深く焦点を合わせた。すると、濃い霧がたちまちに薄れて行き、その奥に潜む蒼光なる物体を捉える事が出来た。恵は気付いた。母だ。今、彼女の目の前に身の回りを怪しげに青い光で波打つように光らせた母親の姿がある。それを見た恵は一瞬で全身が硬直し完全に身動きが出来なくなった。金縛りだった。しかし、それは酷く苦しいと言う物とは大分かけ離れた比較的優しい金縛りであった。恵はもう一度言った。

「お母さん……」

不思議な事に、空間に見える全ては断続的となった。そう、まるで止まったまま変化させた一齣をゆっくりと連続して捲り見る様な状態――。何か違和感のある時間の焦点が合わない“ズレた”感覚を恵はこの時始めて体験した。

母親が、コチラへゆっくりと近づいて来た。恵はそのまま動く事が出来ない。

「恵、大きくなったわね。元気だった?

 母はそう一言発してから恵の片手を両手で持った。瞬間、金縛りは解かれた。今、持ち上げられた恵の右手は、母・倫子の両手にとても優しく包み込まれている。母の手はとても温かかった。

「恵は元気よ。でも、信じられない。お母さんにまた会えるなんて」

 恵は突然の喜びに涙を流す感情を忘れていた。それ位に彼女は嬉しかった。

「そうね、お母さんも同じ気持ちよ」

「いつも何処か側に感じてた。でも、もう会えないと思ってた」

「これも神が与えた運命の一つ。これからも導かれる“時”に秘めた理由が、一体何に辿り着くのか、今、少しでも知る必要がある。その為に此処へ呼ばれたのよ」

「お母さん……」

「なあに?

「お母さん、恵、もう耐えられない。どうして、どうして酷い事ばっかり……」

恵はここで感極まり泣き崩れた。見かねた母・倫子が彼女の顔を自身の胸元へと寄せた。倫子もたまらずに涙をこぼした。一呼吸置いてから倫子は言った。

「大丈夫。大丈夫よ。恵、なんにも心配なんかしなくて良いわ。いつか、いつかね、全ては報われる。そしてね、恵――」

 母・倫子が、恵の顔を自身の胸元から離した。涙で潤んだ彼女の瞳を見つめて続きを話した。

「将来、彼を心から救ってあげて」

「彼って? 正樹の事?

 母・倫子は頷いた。

「今を負けちゃ駄目。頑張るのよ。とにかく全てが開放される為に生きるの」

「全てが、無駄にならない為に?

「そうよ、恵。全ての答えはその時光から放たれる」

「“隠された答えの意味が分かるまで”」

「そう、その通り。恵、貴女ならきっと出来るわ」

恵は姉の知子が最後に言った言葉をこの時思い出していた。“生きて、そして幸せになる。本当に死ぬほど辛い事があっても、そこに隠された答えの意味が分かるまで”あれはやっぱり知子の中に居た母が発した言葉だったんだと、彼女はこの時確信した。

「本当にもう駄目だと思った時、念じなさい。そうすればその時ね、きっと彼にまた会えるわ。どんな形でなのかまでは分からない。でもね、恵、それは何時か必ず訪れる」

「運命として?

「そう。でも、それはお母さんや知子の運命でもあるのよ」

母・倫子は一呼吸置いた。

「恵、貴女は一人じゃない。いつだってお母さんと知子は側にいるわ」

そこまで言うと、母・倫子の姿から出ていたオーラの様な青い光が、彼女自身の体へと凝縮された。恵はこの時の別れが近づいた事に気付いた。

「お母さん、また会えるよね?

「もちろんよ。恵、また、いつか会えるわ――」

母の感触が恵の手から薄れてきた。

「嫌! お母さん、行かないで!

 恵は思わず叫んだ。彼女はこれ以上母の感触が薄れ行かぬ様、思い切り力強く母・倫子を抱き締めた。しかしその時、恵の思い届かず目の前に立つ母の全てはまるでストロボのように一瞬にして大きな光と変わり周囲へと思い切りに弾かれた。

「嫌! お母さん、お母さん!

瞬時にこの空間は全てを満たした白色となった。しばらく目を開ける事が出来ないほどにそれはとても強烈だった。

「おさん……

呻き声を上げる恵が仰向けになった状態で目を覚ました。少し虚ろな目を少し開いてからまた「お母さん」と小さく呟やがて完全眠りから覚め、そこから更に彼女は「お母さん!」と目を大きく見開き飛び起きた。

恵は部屋の天井をベッドから身を乗り出す様にして見た。空間はもう無かった。

「今のは、やっぱり夢……だったの?

 でもそれは違うと言う事に彼女は直に気付いた。身の回りにはあの空間の匂いがほんの少しだが漂い残されている。

「違うわ。あれは夢じゃない……」

 思考へ心の目の焦点を当てた。

「でも、どうして? どうして、みんな居なくなっちゃうの?

酷い頭痛が襲い来たかの様に思わずこめかみに両手を当てては目蓋をきつく閉じ俯いた。もう自分は一生このまま一人で凍え死ぬんだわ。誰も助けてくれない。運命? 何の為? どうせ最後に苦しむのはあたしだけじゃない。怒りの後から来る悲しみに満ちた思いが心底から込上げた。途端、たまらず号泣した。

少し時間が経過してからだろうか? ふと、自身の手に目をやった。恵は祈る様に重ねた両手を胸元に当てた。彼女の両手には今もまだはっきりと母の温もりが確かに残っていた。

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