日記帳 @三日間に及ぶ三作品の書評についてのあとがき

@三日間に及ぶ三作品の書評についてのあとがき

さすがに三日で三作品を読むと言うのは疲れてしまったなぁ。言いたいことは山ほどあるのだけれども、それについては自分の心の中で消化してしまおうかな。世の中が分からないように、日本文学界(日本社会自体)もよく分からなくなっている中で、何と言えばよいのかな……。己は確固として確立せねばなるまいなと強く感じる。思う。はて、私もとうとう年を取ったみたいだ。このままあきらめの五十代になってしまうのかな? 奴等はそれが狙いなのだろうか? とにかく無心で行こう。成るようにしかならないから。しかし成るようには成るつもり。芥川龍之介の蜘蛛の糸じゃあるまいし、まったく何なんだ?

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書評 @神津凛子「スイートマイホーム」

=小説家で詩人の滝川寛之による書評シリーズ=

書評 @神津凛子「スイートマイホーム」

本当ならば、この作品の書評を記するのは間違っているのかもしれない。私は何を知りたいのだろうか? この作品を読んだところで何を感じるのだろう? 実に様々な思いが交錯した。己に困惑した。

 私は第十三回小説現代長編新人賞を一次で落ちた。何故にどうしてなのか、よりによって一次で落とされてしまったのだ。じつはいうと、神津凛子「スイートマイホーム」は、その回の最優秀受賞作品なのである。

 選評の評価はよし。レビュアーの評価もよし。作者の美貌もすばらしい。こんな完璧なことが本当にあるのだろうか? 私は皮肉れているな。己に叱咤した。

 兎にも角にも読んでみなければ評価できない。私は受け取った最終ゲラの専用ファイルを恐る恐る開いた。もう後には引けない。万事は尽きてしまった。そうではなかった。

 瞬間、冒頭から溢れ出てくる筆力の強さに圧巻される。くそっ! 負けてたまるか! と、もがきにもがき苦しみ、一回目は流し読みでなんとか残りを読破した。

 少し休憩をはさみつつ二回目に入る。すると、なんということでしょう! 見えてきた見えてきた♪ その見えてきたことについては実際に手に取り読んでからのお楽しみということで内緒にしておきます。苦笑

 三回目。最終章を熟読する。巷で言われている”この作品はホラーだ!”というのは真っ赤なでたらめで、本当のところは”ホラーではなくて立派なサスペンス”だなと痛感。やはり他の書評はあてにならないものである。まあ、噂とはそんなものなのであるわけだ。

 トータル評価として定めてみようか。

 筆力=△(冒頭の筆力の強さは素晴らしい)

 ストーリー=◯(二重丸にしなかったのは伸びしろがあると言う意味で)

 まあ新人なので、良い評価のほうだと思う。私は本当のところ辛口なのだから。

 余談になるけれども、私が応募したのは以下の二作品である。熟読されたし。

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 読めばわかりますけども、一次で落とされるような代物ではないのですよ。困ったなぁ。圧力と工作。文学界から出禁を食らっていることと併せて本当に参ってしまいます。

 さいごに、神津凛子さん。本当に表情が美しい人でして、よほど男性陣からモテるだろうなと。素晴らしい遺伝子なのだから、子孫繁栄願っています。それから「スイートマイホーム」についての追記として、サスペンスにしては、道中、物足らなさを感じたのは否めない。もう少しプロットが欲しかったかなとおもう。あと、この小説はシリーズ化できるので、(今回は長野県の物件だったけれども、日本中には他にも事故物件が存在するということで、シリーズ化できるということ)ぜひ、頑張ってみてください。こんかいは、第十三回小説現代長編新人賞の最優秀受賞本当におめでとうございます。文壇にていつか会えることを願っていますよ。

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散文詩 @「海辺を渡る麻友」

「海辺を渡る麻友」

海辺を渡る麻友のように、
ぼくも、いつだって君に会いたい。
昨夜は君のことを考えてた。
とても身近に、
そして香しく。
明日が見えなくなる時がある。
そのとき、君は果たして。
僕は悲しみの多い生き物だから、
若しくは、
これから幸せというものは訪れを迎えようとしているけれど、
わたしはちゃんとそこにいるの?
嗚呼、君の声がまさに、
僕という人間を救ったのだね。
君の裸を抱きしめたい。
それが一つになるということだから。

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無料小説 処女作品@「愛するということ」第二章 =19=

徹の両親である慶三と初枝は、終戦直後の東京で出会っていた。

バラック建ての池袋西口付近から二人の愛は始まった。れから三年が経過した頃、二人は板橋の駅近くにある貸家に生活の拠点を移していた。引っ越してまもなく初枝はお腹の中に小さな命を授かった。妊娠三ヶ月だった。当初は互いに金銭的余裕がない事と、果てしなき夢を持っていた為か、子供を出産する事に関して悲観的であったが、最終的にはこの命に名前がついた。『山田徹』の誕生である。

徹が生まれてから八年。この町にある桜の木もだいぶ成長した。慶三は今朝も桜がさらりと美しく散り行き、そして周囲が桃色に彩られる瞬間の世界を一人歩いた。朝露に濡れたベンチに腰を下ろ。じんわりと衣類に無数の小さな水滴が染み込んだ。彼はそれにかまう事無く再びそこから桜の木をぼんやりと眺めた。

 慶三は空を見上げたままの状態で目を閉じてみた。何処からともなく吹き抜けてきた風の匂いにかすかな何かを感じた。忘れられた記憶の奥深くから覚醒された様に目を大きく見開。慶三は風上の方向へゆっくりと顔を移した。そこには、この現実にある空間の途中を断裂された様な線が空中に引かれた様にして浮び、そこから地面へスクリーンの様に光が差し込んでは、鮮明に何かを映像化していた。彼はゆっくりと立ち上がった。利き側となる右腕を光の方向へと水平に伸ばし指先を震わせ

「志津絵……

 目の前に映った光景が思わずそう言わせた。慶三はまるで古い八ミリビデオの様な物で撮影したようモノクロ調映像にゆっくりと近づいてみ。どうやらこの中には二つの世界が被さって映し出されている様に感じ取れた。震えた指先そっと触れてみる。瞬間、脳を直接的に刺激した。慶三の魂が自身の体を離れた二つに分身する。一つの魂が手前に映し出された世界へと吸い込まれた後、そのスクリーンの様な物は分身と共に消去され、奥にあるもう一方の世界だけが彼の目の前に残された。慶三は水平に伸ばした腕を一旦下ろした。思考を巡らせてみる。――これは一体どういう事なのか? 考えた。しかし、答えは見つからない。慶三は自身の重さが何故かだいぶ軽い事にようやく気付いた。どうやら自分は魂と化したらしい。そして更に半分は何も知らずどこかへと消えてしまったということは、自身の人生と運命について思い出した。これまで自分は、流れに逆らう事無く自然ここまで辿り着いた。全ての運命を自然受け入れてきた。ならばこの奇妙な出来事も、自分の人生に対して何か理由があり、答えを求めて行動してみるべきなのかもしれない

 慶三は、決意した。再び水平へと伸ばした腕の先が、スクリーンらしき物の中へと入り込んだ。瞬時にプラズマのような激しい光と共に、全身の内部からストロボの様なフラッシュがたかれた。そして彼自身が目をくらませたと実感した瞬間から、世界は全くの別物となっていた。宿命とも言うべき物に運ばれたこの魂は今、慶三の知らないもう一つの世界に居る。彼は昭和の三十二年となる沖縄に辿り着いていた。相変わらずこのやや透き通った体は、とても不安定で、歩くには何処か物足りなさを感じる。目の前に商店街が見えた。しかし、長らく故郷に帰る事無く、その為、土地勘を失ったせいか、この場所を完全に特定できない。慶三はとりあえずアーケード街を歩く事にした。不思議な事に、全ての人や物が彼に気付く事無く、そのまますり抜けていった。やはり今の自分は霊体なのだと言う事を、彼はここで実感した。商店街を入ってすぐの所に時計屋がある。ガラス越しから日めくりのカレンダーが見えた。どうやら今日は自分がベンチに腰掛け桜を眺めたあの朝と同じ四月の十三日らしい。さらに歩いてしばらくした所に小さな花屋を見つけた。同年代の男性客が女性店員と何やら会話を交わし始めている。慶三は立ち止まり、吸い寄せられる様に二人の会話耳を傾けてみた。

「今日も何処かへお寄りですか?

「ええ、まあそんな所です。毎月十三日には必ずと彼女に約束しているもので」

「あら? 慶三さん、彼女いらっしゃったんですか――?

この瞬間、外に立つ慶三の目が完全と見開いた。

――慶三? やはり彼は自分だったのか。しかし、一体どういう事なんだ? まるで自分はもう一つの世界へ来ている様に、話がまるで違う。自分はあの日からこの島には一度も戻っては居ないしかもこの日は、あの公園で桜を眺めていたはずだ」

慶三は少し目眩を伴った状態で考えた。あの桜の日に自分は死ぬと言う事を自然と悟った。――そうかそういう事か。会話は続く。

――いえいえ、亡くなった女房の事ですよ」

「ああ、そうだったんですかまさか、大東亜で? あ、ごめんなさい!

女性店員は、思わず口を塞いだ。

「いえいえ、大丈夫ですよ。気にしないで下さい」

 微笑を浮かべて彼女を気遣っ彼の瞳は徐々に涙を浮かべ始めた。

「彼女とは、戦時中に生き別れとなりましてね。終戦後になんとかここに戻って来れた事までは良かったんですが……しかし、だいぶ遅すぎたようでして……まさか子供と一緒に自決していたとは……本当に無念です。この戦争は本当に酷かった……しかも、最後の最後まで終わる事無く、生き残った者たちをも永遠に苦しめ続ける……せめて、尊い命を自ら落とした彼女達には、どうか安らかに……」

 彼は途中で言葉をつまらせその場で大粒の涙を流し始めた。

「可哀想に……。大丈夫ですよ! しっかりしてください」

――場所は何処なんですか?

 外に立つもう一人の慶三が、店内の彼へそう発した。その声は、不思議と女性の慰めよりも強く彼の耳に届いた。

「慰霊碑の場所ですか? 桜町――」

茅野市 桜町二二二四番地に建つ慰霊碑は、この世界に居る彼がまだアメリカ支配下である市に協力を要請し続け、昭和二十八年にようやく置かれた物だった。

住所を言い終えた後、店内に居る彼がはっとし、店の外側へと顔を向けた。しかし誰の姿も見えない。その後、彼が首をかしげた頃には、既に違う世界から訪れた慶三の魂は、その地付近へと瞬間的に移動を果たしていた。

目的の場所近くに着いた慶三の魂は、懐かしさを感じていた。この丘にある森には、少年時代の思い出が沢山ある。世界こそ違う物の、目に映る色彩は昔とは大分違いはあるが、どちらの世界共にその光景に対する変化は全く見られない様に感じた。彼は今、子供の頃よく足を運んだこの森にある秘密の場所立っている。東には太平洋。そして西方角を向けば東シナ海が望めるこの絶景の位置を知る者は非常に少なかった。慶三は良く晴れた青空と、下に見える少しばかりの町並みのずっと向こうにある小さな島々、波しぶきを上げる岬南から北へと伸びる白い砂浜を左から右へゆっくりと眺めた。一息ついて後ろを振り返。少しばかり低い丘の頂上付近にある杉群の合間に一本だけ赤い花を咲かせたでいごの木を見つけた。彼は、体を宙に浮かせるようにしながらその場所へと一直線に向かった。そこが慰霊碑のある場所だ。慶三はデイゴの木の下まで来た。向こう側からは見えなかったが、周囲にはガジュマルや鳳仙花が雑草と共に生息している。彼はすぐ後ろに建つ黒い大理石で出来た慰霊碑へ最後に体を向けた。この位置からは二十七名の名前が刻まれた表ではなく、裏に刻まれた施行者名等の確認が出来た。そこには市名やその他協力者名などと共に、自分の名が並んで存在していた。表へ回って没者の確認を順番にする。右から二十一番目辺りで慶三の視線は止まった。『山田志津絵 俊之 文恵 百合子』嗚呼、なんという事だろう慶三は、もう一つの世界における、時の歳月を消化した自身の人生を悔やむような息を吐き出し、目を虚ろにした。

 今回、この奇妙な体験に隠された理由について彼は考えた。全てを流れるがまま生きてきた自身の人生に、一体何が足りなかったのか? そして自分はこれからどう行動をすれば良いのだろう? これまで通りまた見届けるのか、あるいはこれで結末を迎えるのか? 自分はどちら共に……頭の中を様々な自問が飛び交う。

「貴方が最後にやるべきことは、愛するという事です」

彼の背後から聞き覚えのある声が聞こえた。自分の声だ。

彼は振り返った。

桜の開花したあの公園で分裂し消え去った分身がそこに居る。

「さあ、行きましょう。最期に救わなければ行きましょう」

もう一方の彼は、慶三にはまだ分からない全てを悟っている。分身である彼は、何処からとも無く突然と出現した光のある場所の手前から慶三自身へ優しく手招きした。

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書評 @大沢在昌「帰去来」は壮大なSFサスペンス

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書評 @大沢在昌「帰去来」は壮大なSFサスペンス

 大沢在昌さんと言えば、私個人的には「流れ星の冬(https://amzn.to/2QBxnw8)」なのだけれども、その他、大沢さんの著書には、ハズレが全く見当たらない。全てが大傑作の塊なのである。この辺が。さすが直木賞作家だな。と感じずにはいられないと言ったところであるのだけれども、元はと言えば、今回の「帰去来」という作品の主人公である女性警視(もう一つの世界では警部補でもある)と言った構成ではなくて、彼の得意なジャンルは”ハードボイルド”であると確信しているのだが、それを今回の作品で見事に覆されたと言った感じ。”もはや、あっぱれ!” その一言に尽きる。

 当作品「帰去来」の冒頭は、詳しく述べられないのだが、主人公である女性警部補(刑事)のおとり捜査から入る。小雨のちらつく光景の描写が見事で唸るのだが、それだけではない。実に巧妙でシンプルに物語を組み立てているといった具合なのだ。それから彼(大沢在昌さん)の持ち味である筆力のある文体。もうそれだけで読みはじめから世界へ誘われてしまう。酔いしれてしまう。

 しかしながら、この冒頭を裏切るようにして、東野圭吾さんばりのサスペンスが一風異なったものへと変貌してゆく。それが装丁にも記されているとおりの、”タイムパドックス”と”パラレルワールド”の融合体なのだ。手前味噌なのだけれども、私はそれをちょうど十年前(2008年)に執筆したことがあって、「愛するということ(https://amzn.to/2BrlG0T)」という処女作品なのだが、この手の作品は執筆に時間を要する。おそらく大沢在昌さんも相当苦労して脱稿したに違いない。そう思うと、”お疲れ様です。” と、一言添えて上げたくなる。

 それから主人公の女性警部補(刑事)が”タイムパドックス”と”パラレルワールド”の融合体にて異なる世界へと誘われると、そこは違う日本社会であったと言うのが味噌でもある。日本は太平洋戦争を敗戦後、民主主義ではなく、共産主義へとなり、地方分権さながらの連邦国となっていた。と言うのが、自然と読者へ飲み込ませる仕組みになっている。これに関しても見事だと感じた。

 勿論、土台はサスペンスであるからして、実に様々な仕掛けが施されていることは言うまでもないことなのだけれども、主人公である女性警部補(刑事)の父親と、冒頭に登場するこの世に存在しないはずの殺人鬼が、今後どのようにして再登場するのか? どう密接に絡んでくるのか? 私はそこを注視して読んだ。

 作品が良作なのか愚作なのかといった話は大沢在昌さんに失礼であると思う。彼の作品群に間違いはないのだから。私個人的には三回読んで良さが分かった「流れ星の冬(https://amzn.to/2QBxnw8)」ではなくて、最初から面白く読める、感じる、当作品を推したい。「帰去来」は大変すばらしい作品である。この作品へ費やした九年の構想は、伊達ではないなと読めばすぐにわかるはずだ。悟るはずだ。何故なら、全てが完璧なのだから。私は当作品を読んで自信を無くしてしまっただとかそんなことはなく、まだまだ自分の可能性に伸びしろがあるな。と、やる気がわいたのは言うまでもない。

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